未来型医療創造卓越大学院プログラム

2022年12月12日

ニュースレポート成果発表

令和4年度 東北大学スターター研究奨励賞にて優秀賞を受賞(大瀬戸恒志)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科 分子疫学分野 (博士1年)
大瀬戸 恒志

 

スターター研究奨励賞を受賞した。以下に授賞内容の概略を示す。

・研究計画
東北メディカル・メガバンク機構は世界でも有数の大規模母子コホートと、そのオミックスデータや生理検査データが豊富に利用可能である。そのデータを用いて、私はこれまで学部生から継続して重要な周産期疾患の一つである妊娠高血圧腎症の予測モデル開発及びそのアプリケーション開発に取り組んできた。今後は現在進めている妊娠高血圧腎症のリスク予測モデルおよびアプリケーション開発を進展させ、その後複数の疾患へ適応を広げていく予定である。複数の周産期疾患を基礎特性やカルテベースの縦断情報でクラスタリングし、既存の枠にとらわれない包括的な病型分類を行う。既存の疾患概念を横断するような新たな疾患概念を提唱することで、全人的な実臨床と近い形の疾患予測を可能とし、より臨床判断に直結するようモデル開発をしたい。

・研究の特色・独創的な点
疾患予測をする上では疾患を既存のものとして扱うことが一般的であるが、私は疾患概念を再構築するため多層オミックスデータやスマートフォンアプリケーションのリアルワールドデータを用いた上でモデル開発を行うため、臨床応用可能性が高い。

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