未来型医療創造卓越大学院プログラム

2024年02月27日

ニュースレポート

1月24日(水)FM DTS融合セミナー オイシックス・ラ・大地株式会社 東海林園子先生講演会「人を巻き込み付加価値を生み出す 〜新たなアップサイクルを実現させるための行動力とコラボレーション〜」を開催しました

1月24日(水)18:00-19:00、未来型医療創造卓越大学院プログラムFM DTS 融合セミナー(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門・医工連携イノベーション推進事業)オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員 経営企画本部 グリーン戦略室 室長 東海林園子先生の講演会をオンラインにて開催致しました。

今回の講演では、オイシックス・ラ・大地株式会社で行われているフードロス削減の取り組みがどのように実現に至っているのかについて、東海林先生のご経験や大切にしている考え方等もご教示いただきながらご解説いただきました。

オイシックス・ラ・大地株式会社では、産地で「つくる」過程から食卓で「食べる」過程までサプライチェーン全体で食品廃棄を防ぐ取り組みを行なっており、食品廃棄率は約0.2%と極めて低い水準を実現しています。ミールキットなどの食品使い切りサービスや、規格外品・豊作品などの通常の流通では販売が難しい商品の販売サービス、通常では廃棄されていた素材を活用したアップサイクル商品の開発などの取り組みを通し、フードロス削減に繋げています。

そのようなチャレンジを実現させるための「行動力」について、「行く」「動く」「力を合わせる」という点に分解してご説明いただきました。例えば、アップサイクル商品のひとつである「ブロッコリーの茎チップス」を商品化する際には、実際に工場に「行く」ことでブロッコリーの芯が工場では廃棄されていることを把握し、生産現場の方とコミュニケーションを取るために「動く」ことで、お話を通して新たな商品アイデアにつながり、他企業や工場などからの協力を得て「力を合わせる」ことで商品化まで繋げることができたということをご教示いただきました。さらに、近年では、将来の食社会を担う世代とのコラボレーションとして、小学生へのフードロス削減に関する特別授業や中学生とアップサイクル商品の共同開発の実施など、フードロス削減につながる活動を様々なステークホルダーを巻き込んだ取り組みへと展開されています。

最後に、どのような商品開発においても、「お客様を喜ばせる」という点を追求しているとご説明いただきました。お客様にとって、サステナブル社会への取り組みを難しいことではなく、楽しみながら美味しい体験になるようデザインし、商品の価値を創造するという姿勢が重要であると学び、顧客視点に立った価値提供が社会全体へ広がりのあるフードロス削減への取り組みに繋がるのだと感じ取ることのできるご講演でした。

本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外397名の方々にご参加いただきました。

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