2024年09月26日
未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医工学研究科 医工学専攻 (博士1年)
柳田 翔平
2024年9月1日から12日にかけて出張のため韓国に渡航し、韓国科学技術院(Korea Advanced Institute of Science and Technology, (KAIST))で研究を行いました。具体的には、Biomicrofluidics LaboratoryのJessie Sungyun Jeon准教授の下でVisiting research studentとして新たな流体チップの開発に向けたシミュレーションと最先端の研究現場の見学を行いました。
海外での研究滞在は今回が2回目で、今年2月から3月にかけて流体科学研究所の支援でフランスのリヨン第一大学(Claude Bernard University Lyon 1)に滞在して以来のことでした。加えて、5月末から所属研究室にベトナム出身の特別研究学生がフランスから来ており、英語での会話が日常化していました。そのため、今回の滞在中も英語でのコミュニケーションに苦労することはありませんでした。Biomicrofluidics Laboratoryの大学院生からは韓国語や韓国のトレンドについて教わり、私からは日本のアニメや観光地について話をするなどして交流を深めました。
KAISTのキャンパスは非常に洗練されており、日本の筑波研究学園都市と似た雰囲気を感じました。キャンパス内の池にはガチョウの群れが生息しており、学生達の癒やしになっていました。また、KAISTのマスコットキャラクターである넙죽이(Nubzuki)は多くの学生から愛されており、実際にぬいぐるみやステッカーをはじめとしたNubzukiグッズを身につけている学生をよく見かけました。
さらに、KAISTには夜遅くまで研究に取り組む学生が多く、キャンパスバスは深夜3時まで運行していました。また、研究室の多くの学生が自分の車を所有していたことには驚きました。今回の滞在中に仲良くなったポスドクの方からは、博士論文の製本をいただきました。私が博士課程を修了した際には、同様に博士論文の製本を贈呈したいと考えています。
今回の出張では、研究の進展のみならず、新しい研究者とのネットワークを構築できたことが大きな成果でした。出張に際して、日本学術振興会の科学研究費助成事業、特別研究員奨励費(24KL0423)の助成を受けました。また、今回の滞在を受け入れてくださったBiomicrfluidics Laboratory のJessie S. Jeon教授、この機会を設けてくださった指導教員である船本健一准教授に深く感謝申し上げます。