2024年11月14日
未来型医療創造卓越大学院プログラム生
歯研究科 歯科学専攻 (博士3年)
小出 理絵
名称:座談会
開催日程:2024年10月15日(火)10:00~11:15
先生:熊谷芳太郎特任教授(客員)
実施内容:対面での実施にて、熊谷先生、スタートアップ事業化センター 早坂昌彦特任教授、乳腺外科 原田成美先生、学生7名(うちインターン生2名)が参加し、質疑応答を行った。
目的:Fitbitの創業メンバーであり、現在はOureリングのビジネスディベロップメントディレクターとして活躍されている連続起業家の熊谷先生のご経験、お考えや思いを伺うことで、自身の今後の研究活動再考やキャリア形成のヒントを得ること。
はじめに、スタートアップにおいて、熊谷先生が長年にわたり滞在されているカリフォルニアの特徴について伺いました。朝から青い空、公園などで現在の取り組みや未来について語り合うことが日常で、チャレンジする意欲を持ち続けられる地域の雰囲気があること、起業の際にはまず書面にて成功した際に得た金額の配分を決めて、全員が技術と成功をシェアできるようにすること、また、より多くを販売し、上場もしくは売却が目的であり、目に見えた利益に価値を求める日本とは目的の違うとのお話がありました。
また、失敗は財産であり、失敗を経験した複数人、2~3人でも異なる分野の人が集まり、技術と用途を融合できれば、非常に面白いアイデアが生まれること、特に東北大学は総合大学であり、メディカルメガバンクなどの施設が充実しており、人材も豊富でとても恵まれた環境であるとおっしゃいました。知識や失敗を含めた経験を積むことで、直感の感度が鍛えられるとのお言葉は、今後の糧になると感じました。
熊谷先生は△△のことは〇〇さんに聞ける、など人脈をとても大切になさる方です。私たちが質問をしている際は、その真意を探るかのようにとても真剣な眼差しで、その後の応答に際は目を輝かせて温かくお話なさるお姿のギャップが印象的でした。
熊谷先生から伺った数々の貴重なお話は、私たちの今後の研究活動やキャリア形成に大いに役立つものでした。今回の座談会を通じて、スタートアップの実情やグローバルな視点での挑戦の重要性を学び、自身の目指す道を再考する良い機会となりました。
最後に、この度はお忙しい中で座談会を実施していただいた熊谷先生に心から感謝申し上げます。