2025年01月06日
2024年11月14日(木)~15日(金)に、東北大学・名古屋大学・大阪大学・京都大学が合同で『生命系卓越大学院共創シンポジウム2024』を開催いたしました。
昨年に引き続き、シンポジウムは学生主体で開催し、準備・運営も学生がメインで活躍しました。
また、11/15-16の二日間は名古屋大学の別会場にて大学院教育改革フォーラムが開催されており、シンポジウム終了後、学生全員で参加いたしました。
以下、本プラグラム参加教員・学生の紹介とレポートを掲載いたします。
【会場】
名古屋大学東山キャンパス 野依記念学術交流館
【未来型医療創造卓越大学院プログラム 参加者】
《教員》
中山啓子教授
《学生》
1. 野本 達也 / 医工学研究科 / D1 / オーガナイザー
2. 宋 海倫 / 経済学研究科 / M2 / オーガナイザー
3. 髙橋 健吾 / 医学系研究科 / D3
4. 古川 孝太 / 生命科学研究科 / D3
5. 石 悦 / 医学系研究科 / D2
6. 飯塚 稜 / 生命科学研究科 / D1
7. Yin May Zin Han / 医学系研究科 / D1
8. 関 崇秀 / 生命科学研究科 / D1
9. 柳田 翔平 / 医工学研究科 / D1
10.辻 一志 / 医工学研究科 / M2
【レポート】
野本 達也 / 医工学研究科 / D1 / オーガナイザー、ポスター発表者、ワークショップ
今回参加したシンポジウムではオーガナイザーとして参加し全体の取りまとめも行った。今回は面識のない学外の人たちと連携を取る必要があったが、その場合にあっても作業を進める方向性の確認を早めに決めることや必要作業の洗い出し、バッファーの確保など基礎的な要素を着実にこなすことが大切であることを改めて学んだ。
またシンポジウムの招待講演では社会実装にまで実際に漕ぎついた事例について話を聞き、社会実装への解像度を上げることができた。特に江崎先生の話では研究者が経営も行う必要のあるスタートアップの前に他の企業な中でそのまま研究できないか模索したほうが良いという話は現実を見据えたいい考えであると感じた。
ワークショップでは「10年後に研究成果を社会実装するために大切なことは?」という題で発表を行った。今回は架空の人物が社会実装を行う10年間を劇で表現する形式で発表を行い、最優秀賞を取ることができた。
宋 海倫 / 経済学研究科 / M2 / オーガナイザー、ワークショップ
名古屋東山キャンパスで行われた4大学生命系卓越大学院共創シンポジウムにオーガナイザーとして参加した。 オーガナイザーとしては6月から企画会議を重ね、シンポジウムの構成の決定、ワークショップのテーマ立案・グループ分け・評価方法の決定、懇親会の会場および内容の決定、参加者への連絡、ポスター発表の情報収集、抄録集のデザインなどを行った。これらの準備にあたっては各大学の教員、卓越大学院事務局、推進室および大阪大学の学生に多大なご協力を頂いた。また、当日は分担して会場設営と受付を行った。本シンポジウムを通して様々な分野の学生と交流を深めることができ、各学生が持つユニークな視点はとても参考になった。一方でポスター発表時間の少なさや他分野との融合については課題が残ったと感じた。来年はより円滑に充実したシンポジウムが実施できるよう、次のオーガナイザーに助力できたら良いと思う。
髙橋 健吾 / 医学系研究科 / D3 / ポスター発表者、ワークショップ
2024年11月14日から15日にかけて、名古屋大学東山キャンパスにて開催された「東北大学・名古屋大学・大阪大学・京都大学 生命系卓越大学院共創シンポジウム」に参加しました。学生ワークショップでは、私はチームリーダーとして「AIが医療従事者の知能や技術を超えた場合の医療のあり方は?」というテーマで発表を行いました。このワークショップでは、東北大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学の学生がそれぞれの専門知識を持ち寄り、将来の医療の在り方について意見を集約し、議論を深めることができました。賞を獲得するには至りませんでしたが、大学や分野の垣根を超えて研究に励む学生の方々と交流し、多くの刺激を受けるとともに、大変有意義な時間を過ごすことができました。
このシンポジウムを企画・運営してくださった先生方やオーガナイザーの皆さま、そして議論をともに進めてくださったチームメンバーの皆さまに心より感謝申し上げます。
古川 孝太 / 生命科学研究科 / D3 / ポスター発表者、ワークショップ
名古屋大学の野依記念館にて開催された東北大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学合同で開催された生命系卓越大学院シンポジウムに参加しました。最初に行われたキーノートレクチャーでは、博士号取得後のキャリアについて加藤先生、江崎先生から企業や起業の実際の経験をお話いただき、ネットワークの大切さ、好きなことを継続するための考え方などを知ることができました。特に起業に関しては、具体的な数字を交えた現実の体験談により具体的なイメージを持てるようになりました。
ポスター発表では様々な方から質問、ご意見をいただき大変参考になりました。ワークショップでは、「AIが医療従事者の知能や技術を超えた場合の医療のあり方は?」というお題についてグループで意見交換をしてスライドにまとめて発表しました。事前にオンライン会議で集まり、議題に関する話以外にも雑談を通して交流を深めることができました。
石 悦 / 医学系研究科 / D2 / ワークショップ
私は生命系卓越大学院共創シンポジウム2024に参加し、これまで関わりの少なかった生命科学の異なる分野の研究を聴講することで、自分の研究視野を大きく広げることができました。基調講演や様々な分野の研究発表からは、普段の研究領域とは異なる視点で科学に向き合うことの重要性を改めて実感しました。また、シンポジウム中には他の研究者との交流の場も多く設けられており、さまざまな分野で活躍する研究者との意見交換を通じて新たな研究アイデアやアプローチのヒントを得ることができました。
さらに、ワークショップでは名古屋大学や大阪大学の学生たちと活発な意見交換を行いました。異なる大学で学ぶ学生たちとの交流は非常に有意義であり、お互いの研究に対する理解を深めるとともに、異なる視点やアプローチを共有することで自身の考えを見直す良い機会となりました。交流を通じて得た新たな知見は、今後の研究活動に役立てたいと思います。
また、二日目の大学院教育改革フォーラムでは、教育改革に関する基調講演や学生の成果発表を通じて、教育の最前線での取り組みやその具体的な実践例について学ぶことができました。特に教育改革に向けた具体的な手法や実践例は、将来的に自分が教育に携わる際に大いに参考になる内容でした。
これらの活動を通して、研究面においても教育面においても今後の成長に繋がる貴重な知識を得ることができたと感じております。
飯塚 稜 / 生命科学研究科 / D1 / ポスター発表者、ワークショップ
2024年11月14日~15日に開催された生命系卓越大学院共創シンポジウム2024に参加し、1日目に開催された自身の研究内容のポスター発表と、2日目に開催されたワークショップでのグループディスカッションと発表を行った。本シンポジウムでは、研究の社会実装がテーマとなっていたため、自身は生物学を専門としているが、ポスターの作成時には、社会への研究成果の応用を考える良い機会となった。さらに、ポスターでの密なコミュニケーションによって、異分野の方への分かりやすく正確な研究コンセプトの伝え方を学ぶことができた。翌日のワークショップでは、提示された2つのディスカッションテーマのうち、自分のグループは「AIが医療従事者の知能や技術を超えた場合の医療のあり方は?」というテーマを選んで発表した。普段、学内で行うワークショップとメンバーが大きく異なるため、議論すべき点や結論をまとめる過程も普段と異なり勉強になった。
Yin May Zin Han / 医学系研究科 / D1 / ポスター発表者、ワークショップ
生命系4卓越シンポジウムの1日目に、「Uncovering social motivations in daily dialogue modes: an fMRI study」をテーマにポスター発表を行いました。この研究では日常対話における社会的動機付けの神経的基盤を探求しました。発表では、結果や解釈について議論し、多くのアドバイスやフィードバックをいただきました。特に、統計的解釈や実験デザインに関する意見は今後の論文執筆に役立つと感じました。2日目には大阪大学、京都大学、名古屋大学の学生とチームを組み、「AIが医療従事者を超えた場合の医療のあり方」をテーマにワークショップ発表を行いました。他大学の学生と活発に議論し、AIと医療従事者の協働や患者との関係性について具体的なビジョンを共有しました。なによりも他のチームの多様な意見を聞けることができて貴重な経験になりました。この経験を通じて、異なるバックグラウンドを持つ人々と協働する重要性を実感し、キャリア形成において非常に有益な知見を得ることができました。
関 崇秀 / 生命科学研究科 / D1 / ポスター発表者、ワークショップ
この度私は名古屋大学で開催された生命系卓越大学院共創シンポジウム(2024年11月14-15日)及び大学院教育改革フォーラム(2024年11月15-16日)に参加しました。生命系卓越大学院共創シンポジウムでは自身の研究内容について他大学の方と意見交換を行い有意義な時間を過ごすことができました。またワークショップでは「10 年後に研究成果を社会実装するために大切なことは?」をテーマに班員たちとそれぞれの専門知識や強みを生かしてユニークな発表を行い、最優秀賞を獲得できました。この発表を通して自身の研究成果を社会実装するなら具体的にどういう活動が必要かという今まであまり考えていなかった大事な視点に気がつけました。大学院教育改革フォーラムではノーベル賞受賞者の天野先生の興味深い講演や大学院プログラム修了者のリアルな社会での活躍を伺うことができ多くのことを学べました。今回学んだ事を今後の自分の活動の励みにしていきたいと思います。
柳田 翔平 / 医工学研究科 / D1 / ポスター発表者、ワークショップ
2024年11月14日~15日に名古屋大学の野依記念学術交流館にて開催された生命系卓越大学院共創シンポジウム2024(東北大学・名古屋大学・大阪大学・京都大学)にて、ポスター発表とワークショップに参加しました。
ポスター発表では、「マイクロ流体チップを用いた培養系の微小環境制御とその応用」と題して発表を行いました。ありがたいことに複数の方々が私の研究に興味を持ってくださり、大変励みになりました。本発表は、デザイン・ユニーク・分かりやすさの3部門すべてで最高評価をいただき、最優秀賞を受賞しました。
また、ワークショップでは、「AIが医療従事者の知能や技術を超えた場合の医療のあり方は?」というテーマで議論し、他大学の方々と協力して発表準備に取り組みました。その結果、私が所属したチーム3は優秀賞を受賞しました。
本シンポジウムを通じて、今後の研究の発展や社会実装に向けた思考経験を積むことができました。
辻 一志 / 医工学研究科 / M2 / ポスター発表者、ワークショップ
この度の生命系卓越大学院共創シンポジウムでは他大学の様々な研究分野の学生との交流を通し、多くの知見を獲得できました。私は懇親会だと聞き手に回り黙々と食事するタイプなのですが、今回のシンポジウムの懇親会では私も話し相手の方々も話が尽きず、食事がほとんどできなかったことが良い意味で印象に残りました。そこまで話が盛り上がるほど他大学の異分野の方との交流という今回のシンポジウムが素晴らしい機会であったと実感しております。
また、シンポジウム内のワークショップで私のグループは「10年後に研究成果を社会実装するために大切なことは?」というテーマで発表をし、「社会実装を見据え、研究者が自発的に情報発信することが大切」、と提言しました。以前、夏祭り成果発表のグループワーク発表の際寸劇形式で発表したところ賞をいただいた経験を活かし、今回は報道TV番組風に発表いたしましたところ最優秀賞を受賞できました。