未来型医療創造卓越大学院プログラム

2021年04月13日

セミナーレポート成果発表

【学生主催セミナー】一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会 代表 市川衛先生講演会(4/8 セミナーレポート 松本勇貴)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科 神経内科学分野 (博士3年)
松本 勇貴

卓越大学院プログラム学生主催セミナーとして一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会 代表 市川衛先生に”なぜ、ワクチン勧奨のメッセージは届かないのか ~メディア的視点で見るヘルスコミュニケーション~”と題してご講演を頂戴した。

そもそも未来型医療創造卓越大学院プログラムは異なる分野の専門をもつ学生が集い、医療現場観察を通して未来の医療の問題を解決するということに取り組んでいる。その中でどうやって医療従事者が非医療従事者の方に情報を伝えたら良いのか、また我々医療従事者がどのように医療以外の情報を理解したら良いのかに悩むケースが多々あった。そのため、元NHKディレクター、”医療の翻訳家”として一般の方にわかりやすく医療情報を伝えてきた豊富な経験をもつ市川衛先生にご講演いただいた。

まずは、医療従事者以外の人にとって健康に対する情報の重要度は低いということをまず理解すること、行動変容には戦略を変えるデザイン思考、ついつい別の行動をとりたくなるナッジ、そして患者さんやその他情報の受け手に対する共感が重要であることを教えていただいた。また、昨今SNSにおいて、残念ながら医療のデマ情報が蔓延しているがそのSNSとの付き合い方も含め教えていただき非常に示唆に富むご講演であった。

講演会事前申し込み者数は、272名。たくさんの方に視聴いただく非常に盛況な講演会を行うことができた。
 
今後、医療情報を伝えていく際にエッセンスとなることをご教授いただいたように思う。今後の情報発信の鍵としたい。

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