未来型医療創造卓越大学院プログラム

2022年07月19日

ニュースレポート成果発表

経済産業省医療・福祉機器産業 室廣瀨大也室長、厚生労働省医療機器政策室 堀岡伸彦室長来訪(6/21 レポート 横川裕大)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科 救急医学分野(博士2年)
横川 裕大

6月21日に経済産業省 医療・福祉機器産業室の廣瀨室長、重藤室長補佐、野崎係長、厚生労働省 医政局経済課 医療機器政策室 堀岡室長、東北経済産業局 製造産業・情報政策課 小川課長補佐、石山総括係長が東北大学病院にお越しになり、Academic Science Unit, AI Lab, Open Bed Lab(OBL)の視察をされました。

ランチミーティングではOBLにて野崎係長から経済産業省における産業政策についてご講演いただき、CRIETO客員教授の松崎先生と私がファシリテーターを務めました。

経済力、科学技術力ともに相対的に低下してきている日本において、産業の力を活用した日本の課題解決による経済的豊かさ・経済力の獲得をミッションとする経済産業省の政策をお聞きし、理想の姿(世界と日本の全体最適解)に向かうように、政策により人、企業、各国政府等の行動を変えていくというお話しが、私たちが卓越大学院で考え取り組んでいる、未来型医療を創造しバックキャストして現在とのギャップに取り組む活動にも通じるように感じました。

医療・福祉機器産業室が取り組むプログラム医療機器開発促進やベンチャー企業の参入支援、医工連携イノベーション推進、若手研究者発掘支援などの幅広い事業に関しても知ることができ、医療機器産業を推し進めるためにアカデミアで活動している私たちも、こうした事業の情報を常に把握し、積極的に利活用や連携を図る必要があると感じました。

質疑応答では、卓越大学院の学生などから、政策を考えるうえで未来を先読みするにはどのようなことを心掛けているか、イノベーションにはニーズとシーズどちらを優先して取り組むべきか、日本で医療機器開発の障壁になっているものは何か、といった質問が上がり、第一線で活動する方との密な情報交換の必要性、ニーズの重要性とシーズとのバランス、医療保険の役割と一方での産業の障壁としての側面などについて回答をいただきながらディスカッションも盛り上がりました。

医療機器産業において国内外の状況と課題を最もよく知る方々が、政策をもってどのように理想の姿に変えていこうとしているのかを知ることができた大変貴重な機会でした。臨床や研究を行っていく中で、どのように社会に還元していくかを考える際に、今回伺ったお話しやご縁を活かしていきたいと思います。

貴重な機会を賜りました、経済産業省 医療・福祉機器産業室の廣瀨室長、重藤室長補佐、野崎係長、中川先生、松崎先生をはじめ関係者の皆様方に、厚く御礼申し上げます。


▲ファシリテーターを務めた横川さん

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