未来型医療創造卓越大学院プログラム

2022年10月26日

ニュースレポート成果発表

「アイデアソン+仙台」にてNICT賞(最優秀賞)を受賞 (レポート 南理央)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科保健学専攻(修士2年)
南 理央

 

この度、東北大学と国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)が主催する「アイデアソン+仙台」に参加し、NICT賞(最優秀賞)をいただくことができました。このような賞をいただけて大変嬉しく光栄に思っております。
 今回参加した「アイデアソン+仙台」のテーマは「ICTでつくるみらい社会~10年先のICTでくらしを豊かに~」でした。アイデアソンは2日間にわたって開催されました。1日目はインプットセミナー、2日目はチームディスカッションと成果発表でした。アイデアソンに参加した初対面の方とチームを組み、10年先のICTとそのICTの活用方法についてアイデアを出し合いました。

【1日目】インプットセミナー
インプットセミナーでは、仙台市のICTを活用したDX化への取り組み、Beyond 5G時代の未来の技術を活用したアイデアのヒント、グループワークのコツについて学ぶことができました。
仙台市から、行政のデジタル化と将来の展望、地域課題解決の取り組みについてお話ただきました。「仙台市DX推進計画」では、“デジタルでみんなワクワクスマートシティ”を目指した取り組みについて紹介していただきました。仙台市の「まちのデジタル化」は15個もの分野でのDX化を目指しているそうです。特定の分野に注力するのではなく、すべての分野に平等に取り組むことで“誰も取り残さないまち”としての底上げを意識していることを知ることができました。

【2日目】アイデアソン・成果発表
 参加者はそれぞれ初対面の方とチームを組み、10年後のICTを活用したアイデアを考えました。私は、起業家の方、コンピュータアーキテクチャの研究者の方、運営のメンターの方とチームを組みました。私はキャプテンとしてチームのまとめ役を担いました。チームメンバー全員が「自分ごと化」できるテーマとして、「介護」を選択しました。特に、「家族が遠方にいる場合には“異変に気づいた”ときには手遅れの状態になっており、十分な話し合いもできないままに突然介護によって生活が変わってしまうこと」を課題と設定しました。この課題の解決のためのアイデアとして、AIやセンシング技術を活用して日常生活の中から小さな変化を見つけること、また3Dアバターや対話システムを利用した自立を促すための変身ロボットを提案しました。

アイデアソンに参加することで、バックグラウンドの異なるチームメンバーとの充実したディスカッションと通して10年後のICTについて考えることができました。今回のアイデアソン参加の経験を活かし、未来型医療創造卓越大学院の学生として、未来の技術と実現したい世界を想像していきたいと思います。今回、最優秀賞をいただくことができたのは、バックキャスト研修での課題を見つける経験、デザイン思考の学び、卓越内でのグループワークの経験のおかげだと実感しています。未来型医療創造卓越大学院プログラムの中山啓子教授をはじめとした先生方に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

【関連サイト】
https://www.nict.go.jp/resil/ideathonSendai2022/

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