未来型医療創造卓越大学院プログラム

2022年10月26日

ニュースレポート成果発表

「アイデアソン+仙台」にて東北大学賞(最優秀賞)を受賞 (レポート 衣川安奈)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
歯学研究科歯科学専攻(博士1年)
衣川 安奈

10月1日、2日に開催されたアイデアソン+仙台2022に参加した。
1日目は、仙台市におけるデジタル化の取り組みの方向性についてと2030年代の未来生活についてご講演いただいた。仙台市のDX推進計画等、最新の状況が確認でき、また、Beyond 5G (B5G)によってどのような生活を創造できるかを学べた。これらの講義を踏まえ、チームのメンバーと仙台市(東北地方)においてどのような課題があるかを議論したが、さまざまな課題が挙げられ、10年後の社会を各自考えることとなった。

2日目は、考えてきた10年後の社会について話し合い、その中でも高齢者は10年後の社会に取り残されずに生活できるのかという点に着目し、課題の対象者を高齢者に設定した。高齢者が4G・5Gでさえ利活用していない原因を考え、「メリットがあることを理解していない」、「使ってもらう魅力がない」「普及させた後、使用できていない」の3つが挙げられた。これらの共通点として、生活の一部として溶け込み、使用者に負担がないものである考えた。

現在、高齢者のスマートフォンの普及率が低く、また携帯電話を携帯している高齢者が少ない点から固定され、1日一度は使用し、さらに誰の家にでもあるものが高齢者の生活になじむのではないかと考え、鏡が挙げられた。機能としては、鏡、本来の機能を使用している際に顔の表情や口腔内などを読み取り、結果を表示、結果をもとに受診勧奨等である。得られた健康状態については、遠方の家族に通知され、また一度も鏡の前に現れなかった場合も危険アラートを発信する機能も考えた。
このアイデアは東北大学賞(最優秀賞)※を受賞した。
※最高得点同点のため、今回、最優秀賞は2チームに送られた。

【関連サイト】
https://www.nict.go.jp/resil/ideathonSendai2022/

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