未来型医療創造卓越大学院プログラム

2022年10月26日

ニュースレポート成果発表

Falling Walls Lab in SENDAI 2022に参加(レポート 髙橋健吾)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科医科学専攻(博士1年)
髙橋 健吾

この度、Falling Walls Lab in SENDAI 2022に参加しました。
Falling Walls Lab in SENDAIは研究プロジェクトやそれに基づいたビジネスモデル、及びそれによりどのような社会的課題が解決されるのかを3分間で発表するプレゼンテーションコンテストです。
毎年仙台で開催される地方コンテストであり、多くの学生研究者が集い、最優秀賞に選出されると「Falling Walls Lab Finale」(ドイツ)にて世界中の研究者・デザイナーに向けて発表する機会が与えられます。
毎年、応募案内が来ておりましたが、英語での発表に自身がなく、またある程度プロジェクトが進んでからにしようと参加を踏みとどまっておりました。
しかし、自身の研究やプロジェクト内容を分野外研究者や一般の方に知ってもらうことは社会貢献を目指す研究者として重要なことであり、現在卓越大学院のメンバーで行っているフレイル研究について発表させて頂きました。

フレイルは近年医学的に提唱された概念で、病気にならないまでも手助けや介護が必要となってくるような段階を指します。
早期発見と早期介入により健康に戻れるのですが、進行しすぎると介護が必要になってしまい、家族の手助けが必要になります。
老い衰えることは誰しもが経験することになることではあるのですが、少しでも健康な状態を保ちながら家族と過ごすことができることが私たちのプロジェクトの願いです。
さらに、私たちのプロジェクトには救命救急医や看護師、精神医学や画像診断学、人工知能分野を研究するメンバーがおり、現場観察を通してフレイルを早期発見できるより有用な画像認識の方法を研究しています。

Falling Walls Lab in SENDAIでの発表に向けて1ヶ月前から英語によるプレゼン練習を講師の方と行い、当日参加させて頂きましたが、非常に緊張してしまい途中詰まってしまう場面もありました。
しかし、自分達の行っているプロジェクトを他分野の研究者や審査員に発表できたことは非常に刺激的な経験であり、その後に審査員や発表者どうしでディスカッションする機会もあり、意見交換もすることができました。
惜しくも最優秀賞は逃してしまいましたが、独特な緊張感を味わうことができたり斬新な視点をいただけることはピッチコンテストの強みであり、今後もこのような発表する機会があれば積極的に参加し、よりよいプロジェクトにできるように邁進していきたいと思います。

【関連サイト】
https://www.tfc.tohoku.ac.jp/fwls/report.html

※発表時のみ周囲のコロナ感染対策のうえマスクを外しています

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