未来型医療創造卓越大学院プログラム

2023年03月27日

レポート成果発表

欧州Deep-Tech entrepreneur programに参加(2/4-17 南理央)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科保健学専攻(博士1年)
南 理央

 

「欧州Deep-Techアントレプログラム」に参加し、海外研修を行いました。

研修先:タリン工科大学(エストニア)、エコール・ポリテクニーク(フランス)
期間:2023年2月4日~17日

本研修の目的は以下の2つでした。
①エストニアとフランスの大学や企業等を訪問し、科学技術・ビジネス・行政とが融合した次世代社会について学ぶ。
②グループワークを通じて、DX社会の基礎やDXビジネスアイデアの発案、ビジネスプラン作成方法などを学び、世界で活躍するぐるーばるイノベーターの素養を身につける。

タリン工科大学ではウィンタースクールに参加し、IT立国化を国策として推進するエストニアの政策などについて学びました。ウィンタースクールでは、マレーシアやブラジルなどの世界各国の方と同じ授業を受け、グループワークではIT政策について考えて発表しました。エストニアでは、サービスの99%が電子化しており、e-IDカード(日本でいうマイナンバーカードのようなもの)をベースにシームレスなサービスを受けることができます。便利な一方で、サイバー攻撃があった場合のリスクは高くなるためセキュリティ技術に力をいれていることを学びました。日本でもDX化を進めていますが、DX化した先の便益とリスクを想定することが必要であると学びました。

パリのエコール・ポリテクニークでは、世界トップレベルのDeep-Techアントレ教育を体験しました。フランスは、もともと日本と同様にサラリーマン国家でした。2013年にスタートアップ支援プロジェクトを始めて7年で約2万社のスタートアップ企業、ユニコーン企業25社を創出しました。エコール・ポリテクニークでは、フランス国家と協働して大学の技術(Deep-Tech)での起業を後押ししていました。大学での研究と起業は遠いもののように感じていましたが、隣合わせであることに気づきました。日本国家も2022年をスタートアップ元年としており、大学でのスタートアップ支援にも力をいれています。大学にいてもスタートアップという選択肢を持つことで目標が達成しやすくなる可能性があると考えました。

本研修を通じて、エストニアとフランスの政策について学び、日本を少し外から見ることができました。現地に赴くことでしか得られない経験と学びを得ることができました。このような貴重な機会を支援いただけたことにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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