未来型医療創造卓越大学院プログラム

2023年03月27日

レポート成果発表

世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2023に参加(3/12 南理央)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科保健学専攻(博士1年)
南 理央

この度、2023年3月12日(日)に世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2023内の学生セッションの企画・運営を“卓越解拓プロジェクト”が担当いたしました。“卓越解拓プロジェクト”とは、東北大学にある3つの卓越大学院の合同企画です。2022年3-4月に「災害に備えたコミュニケーション」をテーマに、3卓越大学院合同の4つの学際的グループが社会実装を考慮した課題解決アイデアの創出に取り組みました。その成果を国際的な場で発表する機会として、世界防災フォーラム内の本セッションを担当する機会をいただきました。本セッションのタイトルは、『若手起業家と東北大生で防災ビジネスを考える~アイデアを社会実装するために~』とし、その目的は「社会実装立案に挑戦した卓越大学院生が,その成果を報告し,防災×ビジネスで成功したロールモデルに学ぶこと」としました。

セッションの前半では、東北大学卓越大学院生の学際的なチームが考案した「災害時のコミュニケーション」に関するアイデアの発表を行いました。後半では、東北大学院生と若手起業家の方々とのパネルディスカッションを通して、アイデアを防災ビジネスとして社会実装し、持続可能な防災と災害に強い社会を実現するための方策について議論しました。会場には約100名の方に来場いただくことができ、盛況のうちに終えることができました。

本セッションの企画・運営を経て、防災を持続可能とする手段としての“ビジネス”について学ぶことができました。今回は「防災」がテーマでしたが、持続可能とする手段としての“ビジネス”は汎用的な考え方だと気づきました。例えば、「病気の予防」は“誰もが行動すべき”とわかっているが優先度を下げてしまいます。その解決を目指すときに、「お金を払ってでもほしいサービス(ビジネス)」を考えることで、「病気の予防」を行動に移すハードルを下げてかつ、持続可能にすることができるかもしれません。本セッションで経た経験と学びを医療分野の発展に貢献できるよう尽力いたします。

最後に、世界防災フォーラム内でのセッションの企画・運営を経て多くの経験と学びを得ることができました。この場を借りて、関わっていただいたすべての方に感謝申し上げます。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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