未来型医療創造卓越大学院プログラム

2023年03月27日

レポート成果発表

世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2023に参加(3/12 粕壁幸恵)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医学系研究科医科学専攻(博士2年)
粕壁 幸恵

2023/3/10~12の期間、仙台国際センターにて開催された第3回世界防災フォーラムにて「若手起業家と東北大生で防災ビジネスを考える~アイデアを社会実装するために~」という学生主体のセッション(2023/3/12)に参加し、さらにその運営に携わることで社会実装へのアプローチ方法に関しての学びを得ることができました。

アイディア創出からいかに社会実装に繋げるかという課題に対して、それを防災という一つの領域に焦点を絞ってディスカッションすることで、そのプロセス・アプローチ法や実際の課題への対処法などを学ぶことができました。特に印象深かったのは、防災関連のビジネスにおける資金的な問題に関するディスカッションでした。防災領域も含め資金調達が難しい分野は多々あると思いますが、そのような分野においてビジネスモデルを考える際には、当該分野以外の全く別の分野にも応用できないかを考えることで、思わぬ分野との融合が実現し新たなカスタマーの創出、ビジネスモデルの構築が可能となる、ということを学びました。これは、実際にお呼びした防災分野での若手起業家の方の実体験に基づいたお話です。防災に限らず汎用性、応用性のある考え方であり、今後につながる貴重な学びを得ることができました。

また今回、学生主体のセッション運営に携わることで、ビジネスモデル構築における考え方を広報活動の一部にて実際に活用することができた点も、私自身にとっては大きな収穫でした。今回のセッション運営への参加は直前の最終段階になってからではあったものの、広報活動の一部に参加させていただきました。その中で、どのような広報を行うかについて運営の仲間とディスカッションする機会がありました。
ビジネスモデルを作るにあたっての最近学んだ考え方の中で、「ニーズを考えそれに合ったファーストカスタマーを設定しアプローチ方法を考える」というプロセスがあったことを思い出し、「何を目的として」「誰をファーストカスタマーとして」「どのようなアプローチ方法で」広報するか、という観点から再度広報戦略に関して考え直してみました。そうすると、それまではあやふやだったことが一気に整理され、効果的な広報戦略を考えることができました。

このように、ビジネスモデル作りでの考え方は様々な活動で応用できるということを、アプローチ方法そのものを学ぶための機会以外で身をもって体感し、それを実践できました。今後も今回のように、学んだ考え方、アプローチ方法を実際に活用できないか常に考えつつ、新たな道を開拓していきたいと思います。

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