未来型医療創造卓越大学院プログラム

2023年03月24日

レポート成果発表

インターンシップ/シスメックス株式会社中央研究所先端工学研究グループ(3/1-10 佐々木亮太)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
医工学研究科医工学専攻(修士2年)
佐々木 亮太

【国内企業インターンシップへの参加】

3月1日(水)から3月10日(金)までの10日間、シスメックス株式会社中央研究所先端工学研究グループでのインターンシップに参加して参りました。

インターンシップでは、血中循環がん細胞(CTC)の測定技術に関するプロジェクトに取り組み、実験・分析を経験することができました。
ここでは、インターンシップでの学びについて2点ご報告させていただきます。

一点目は、大学と企業の研究の進め方の違いです。
普段大学での研究活動では、主に同じ分野の専門知識を有した所属研究室内のメンバーと実験を進め、ディスカッションを行っております。しかし、今回のインターンシップでは生物学、工学など異なるバックグラウンドを持つ社員の皆様と研究を進める経験ができました。
専門領域が異なるからこそ生まれる、自分にはない視点の考察やディスカッションは刺激的な時間となりました。
このようなバックグラウンドの異なる方々が協働してプロジェクトを進めている様子を実体験でき、シスメックス様ならではの研究の魅力を体感できたと考えております。
また、勤務時間の限られた時間内に効率よく実験を進めて成果を出すことの難しさと大切さも感じました。
これまでの大学での研究活動では、時間的制約を強く感じたことはありませんでしたが、今回のインターンシップを経て、効率よく実験を進めて成果を出すことも意識しながら今後の研究活動に臨みたいと感じました。

二つ目は、専門性の活かし方です。
社員の皆様とお話しさせていただく中で、自分で提案した企画がプロジェクトとなり、製品化につながる可能性もあることが企業の中で研究を行う魅力の一つだと感じました。
一方で、それを実現するためには提案を行うための発想力とその基となる知識・関心、プレイヤーとしての実験スキル、またプロジェクトを進めるためのマネジメント力や専門領域の異なる人とのコミュニケーション能力も必須であると考えました。
そこで4月からの博士課程では、自分でプロジェクトを提案・推進できるような専門知識と研究スキルを磨くべく研鑽を積んでいきたいと思います。

インターンシップの期間中は、関わったプロジェクト以外にも製品化された装置の見学もさせていただき、実験で地道に行っている作業が、製品ではボタン一つで解析まで行われる様に感動しました。
同時に、日々の研究活動の成果が製品化につながるまでの流れにも触れることができ、研究活動の意義を再確認できる時間となりました。

今回のインターンシップをお引き受けいただいたシスメックス株式会社 吉田様、佐藤様、岩永様、白井様、蔡様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、懇切丁寧なご指導、ご支援をいただきましたシスメックス株式会社 阿尻様、小日向様、中央研究所の皆様、並びに未来型医療創造卓越大学院プログラムの皆様に心より感謝申し上げます。

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