未来型医療創造卓越大学院プログラム

2024年01月11日

レポート成果発表

インターンシップ / 富士通株式会社 (4/17-9/28 中田祐登)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
生命科学研究科分子化学生物学専攻(博士1年)
中田 祐登

2023年4月17日から9月28日までの約半年間、富士通株式会社でのインターンシップに参加させていただきましたので報告します。富士通株式会社は1935年創業の大手情報技術企業で、世界中で幅広い製品やサービスを提供しています。特に、医療分野においては電子カルテの国内シェアが2018年時点で34.5%と日本トップになっています。私はデジタルヘルスケア事業を行うチームに所属し、アプリケーションを用いて行動変容を促し健康を増進させる内容のプロジェクトに参加しました。
インターンシップでは、商品化前の社内実証で使用するwebアプリを作成するところから、実証結果を分析するところまでが主なミッションでした。要件定義からデザイン、アプリケーション機能構築、テストまでの一連のプロセスに参加し、UIにどのような工夫をするか、データをどのように管理するかなどのさまざまな課題と向き合い、アプリケーションを完成させました。

また、社内実証で得られたデータを集計・分析し、チーム内で報告を行いました。内容については守秘義務があるため詳細を述べられませんが、アプリケーション使用による健康増進効果、運動量の増減、利用満足度などを検証しました。
この度のインターンシップでは、成果物のプレゼンのしかた・結果の解釈方法・バイオデザインベースのディスカッションなど、普段の研究活動のみでは得られない貴重な体験・気づきを得ることができました。普段の研究成果発表においては、「よい結果が得られなかったこと」も研究成果として扱うことができますが、ビジネスにおいては、芳しい結果でなくても「相手が求めるものを提示すること」を第一に考え、多面的に結果を報告する必要があることを学ぶことができました。さらに、進捗・検証・デスクトップリサーチの結果などの報告を行う際は、1枚だけで伝わるグラフ・イラスト主体のスライドデザインを心がける必要があり、どれだけ簡潔に結果や提案を示すことができるかで議論のスピードや効率が大きく変わることを体験することができました。

最後に、この度のインターンシップを引き受けてくださいました富士通株式会社様、受け入れ担当の工藤様、チームリーダーの後藤様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。また、インターンシップ開始にあたり事前の手配を行なっていただきました、東北大学病院臨床研究推進センターバイオデザイン部門の皆様、ならびに未来型医療創造卓越大学院プログラムの皆様に心から感謝申し上げます。

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