2024年09月25日
未来型医療創造卓越大学院プログラム生
薬学研究科生命薬科学専攻(博士2年)
関森 智紀
2024年8月3日~4日(大阪)および9月2日~7日(シンガポール)に行われたMedTech Actuator Origin 2024に参加しましたのでご報告いたします。
このプログラムは、MedTech Actuator(医療・ヘルスケア分野専門のアクセラレーター)とジェトロ大阪本部の主催で、医療・ヘルスケア分野で事業化を目指す起業家や研究者を対象に、英語のピッチのトレーニングとビジネスのグローバル展開に関する講義を行うものです。日本からの参加チームは、予選として8月の大阪セッションにてピッチ大会が行われ、上位3チームが選抜されてシンガポールセッションに派遣、そこからさらに1チームが選抜されて最終日のピッチイベントで発表することができるという流れで行われました。また、国内で行われたセッションを含めて全編英語で実施されました。
私は博士課程の研究で進めている、「レビー小体病(パーキンソン病・レビー小体型認知症)の新規治療薬開発」のチーム(チーム名:CNS Drug Innovation)の代表として参加しました。光栄なことに、8月の大阪のピッチ大会で全25チーム中の上位3チームに選出いただき、9月のシンガポールセッションに参加する機会をいただきました。
実は私にとってビジネスのためのピッチをするのはこれが初めての機会であり、普段の学会発表とは求められるものの違いに苦労しながら準備を進めました。幸いにもこれまでに卓越大学院プログラム生のピッチをいくつか見ていたことが大きな助けとなり、初めてのピッチにも関わらず上位に食い込むことができました。
シンガポールセッションでは、シンガポールでの予選で選抜された10チームと一緒に研修が行われました。シンガポールからの参加チームには私と同世代の30歳前後やさらに若い世代も多く、海外の若手が積極的にイノベーションを狙っていることを間近で感じ、とても刺激を受けました。また、医療・ヘルスケア以外のバックグラウンドを持つ方も多く、それもPhDを持っているメンバーも多いことが衝撃的でした。私たちのチームは残念ながらシンガポールセッション最終日のピッチイベントで発表する機会は逃しましたが、なんと選ばれたUniMedical株式会社は東北大発スタートアップということで、東北大生としては嬉しい結果でした。
今回参加しての最大の収穫は国内外を問わず様々な方とのネットワーキングができたこと、そしてその方々から色々なご経験やアドバイスを伺えたことです。海外滞在中ということもあってかかなりフランクにお話を伺えたり、普段日本ではなかなか直接お会いすることが難しいような方とお話させていただけたりと貴重な経験ばかりでした。
【医療・ヘルスケアスタートアップ向けプログラム】
MedTech Actuator Origin Japan 2024
https://www.jetro.go.jp/events/osd/9681c418cb9ad4ec.html