未来型医療創造卓越大学院プログラム

2020年02月18日

イベントレポート

1月18日~19日 Cancer-from Biology to Acceptance『Clinical Research and Supportive Therapy』を開催しました

1月18日~19日 Cancer-from Biology to Acceptance『Clinical Research and Supportive Therapy』を開催しました

東北⼤学 知のフォーラム”Biology to Acceptance”の第3回は「緩和ケア」をテーマにオーストラリア、台湾、韓国から研究者を招き、2020年1月18日(土)、19日(日)に片平キャンパスの知の館にて開催され、2日間でのべ139名にご参加頂きました。緩和ケアの究極の目標の1つは「望ましい死(Good Death)」の達成ですが、英国のThe Economistによる2015年「死の質」世界ランキングで、オーストラリアは2位、台湾は6位(アジアトップ)、韓国は18位にランキングされています。日本は「死の質」ランキングでは14位です。

1日目は「緩和ケアにおける患者アウトカムの測定と質の評価:オーストラリア、韓国、台湾の実践から学ぶ」と題し、各国の緩和ケアの発展と緩和ケアの質の評価について講演と討議を行いました。各国の医療体制と緩和ケアの発展に関するディスカッションから今後の日本の発展にいくつものヒントが得られました。
2日目は「Patient-Reported Outcomeへの挑戦:オーストラリアの実践からの学びと東アジアでの挑戦」のテーマでこの分野で世界の最先端を走るオーストラリアPalliative Care Outcomes Collaborationの取り組みの基調講演の後に、台湾、韓国、日本の現状と課題について報告とディスカッションをいたしました。会場からも活発な質疑応答があり、関心の高さがうかがえました。台湾、韓国、日本は文化を共有しているだけでなく、緩和ケアの発展、PROの活用もほぼ同じような段階にあります。
フォーラム後に4カ国で今後の共同研究について協議・約束できたことは大きな収穫です。

ご参加いただいたみなさまに深く感謝申し上げます。

関連サイト
・知の創出センター(TFC)
http://www.tfc.tohoku.ac.jp/program/2157.html

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