未来型医療創造卓越大学院プログラム

2020年09月16日

レポート

学生企画セミナー 「医療とゲームの新時代」YouTuber 馬場豊先生 講演会(8/10 セミナーレポート 徳増 平)

未来型医療創造卓越大学院プログラム生
文学研究科 広域文化学専攻 (修士2年)
徳増 平

8月10日(月)19:00-20:00、卓越大学院の学生有志により、プロゲーマーでありYouTuberでもある馬場先生(以下芸名のもこうに倣いもこう先生と呼称)の講演会をYouTube Liveにて行いました。

もこう先生は、中学生時に指定難病である潰瘍性大腸炎を発症し長期入院、中学校には通学できず、そのまま卒業となりました。その後通信制高校を卒業し、大学に入学。大学在学中に動画サイト「ニコニコ動画」にてポケモン対戦実況動画を投稿して人気の配信者となりました。大学卒業後はシステムエンジニアとして働き、在職中にYouTubeに自身のチェンネルを開設し、YouTuberとしてデビューしました。その後YouTuber活動に専念するようになりました。また、2018年には日本eスポーツ連合認定のプロライセンスを獲得し、プロゲーマーとしても活動しています。現在ではYouTubeチャンネル登録者が100万人を突破するなど、名実ともに日本の配信者の中でもトップクラスの実力を持ち、他にも声優としても活動されるなど、その活躍は多岐に渡っています。

今回の講演では、来る未来に向けてゲームと医療はどう関係していくべきかというテーマのもと、初学者にもわかりやすいように、プロゲーマーとしてゲームプレーヤーの立場と、難病患者として医療受給者の立場を併せ持つもこう先生ご自身の経験を具体例を添えてお話していただくことができました。

まず、講演冒頭に、東北大学加齢医学研究所所長であり、脳トレシリーズの監修を務めたことで高名な川島隆太教授からの激励のメッセージをいただきました。

続いて、もこう先生が上述のした難病に罹患し、闘病されていた時期のエピソードを語ってくださいました。特に潰瘍性大腸炎の症状やその後の入院生活など、実際に難病になった患者としての経験談は、同様な環境にある方達を勇気付けるものでした。

講演中盤からは、学生からの質問に対して回答していただくという形式で進めていきました。質問は、事前に視聴者からいただいており、その中で特に多かった質問や、講演のテーマに合う重要なものを選んで回答いただきました。募集期間が短かく質問が集まるのか心配したのですが、150件以上も集まり、もこう先生が多くの人に注目されていることがよく理解できました。

潰瘍性大腸炎を患っている方からの質問もありました。現在、もこう先生は寛解期にあるため、好きなものを食べていること、など、食生活などの生活実態をお話しいただき、病気を患っている方の生活の一端を垣間見ることもできたと思います。
病気で苦しんでいた時にゲームに救われた経験など、ゲームが闘病の支えとなったこともお話されていました。もこう先生ご自身も、ゲームは医療において活用の場があると考えており、ご自身の経験も踏まえてその有用性を示唆されていました。患者でありゲーマーであるもこう先生が医療とゲームの未来について語ることは、両者の橋渡しをサポートし、新たな関係性を構築するきっかけになったと言えます。本講演では、医療を受ける患者側の目線で両者の関係性を述べられていましたが、これは医療を提供する側の医療者の方々にも医療とゲームの未来について考える機会になったと信じています。
質疑応答の最後に、学生からの「どうすれば新しいことに挑戦することができますか?自分に自信を持つ秘訣を教えて下さい」という質問への回答として、もこう先生ご自身も新しいことに挑戦することへの不安があること、それでも挑まなければいけないことなど、自身の未来のためには避けては通れないことを覚悟する心構えについて熱意を持って語っていただきました。

本講演では、初めてYouTube Liveを用いた講演を行いました。卓越大学院プログラムに参加する学生の他、もこう先生のファンの方などの幅広い層に視聴していただき、リアルタイムでの同時接続視聴者数は1万2千人を超え、YouTubeに上げられた動画の再生回数は28万回を超えるなど、とても多くの方にご参加いただきました。

もこう先生、ご講演ありがとうございました。

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