未来型医療創造卓越大学院プログラム

2021年08月02日

セミナーレポート

6月30 日(水)FM DTS 融合セミナー ワシントン大学(セントルイス)医学部 心臓胸部外科准教授 心臓移植、補助人工心臓部門ディレクター 伊藤 彰伸先生講演会「アカデミックサージャンとしての国境、言語を越えたキャリア形成、自己コントロール、ワーク-ライフバランス、チームビルディング〜多様な人種、性別、言語差異の狭間で〜」を開催しました

6月30日(水)18:00~19:00に、未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 伊藤彰伸先生(ワシントン大学(セントルイス)医学部 心臓胸部外科准教授心臓移植、補助人工心臓部門ディレクター)の講演会をオンラインにて開催致しました。

今回のご講演では、少子高齢化が益々進む日本社会において、多様化していく人種、性別の境界を超えて、真のチームリーダーとしてプロジェクトを成功させていくためには何が必要かについてお話いただきました。

先生は北海道の小さな街のご出身で、東北大学を卒業後、東京及び大阪で心臓外科研修を積み、北米での16年の紆余曲折を経て、現在アメリカ中西部セントルイスで、あらゆる困難な心臓手術に取り組みつつ、リーダーとして心臓移植及びECMOチームの形成に尽力してこられたとのこと。帰国子女でもない演者が、失敗を元に学んできた、キャリア形成及びチームビルディングに対する考えについて、ご自身のご経験に基づき、言語の違いの解決策や、差別に対する知識を高めることおよび自己コントロールの重要性についてお話いただきました。

 講演後の質疑応答では、たくさんの学生、視聴者から質問が挙がりました。そのひとつとして、「キャリアを助けてくれる人・環境があり助けになったということですが、アメリカにはそういうシステムがあるのでしょうか?」との質問に対して、「指導者にとって、学生・レジデントを指導するのは、自身の評価の大事な要素であり、良い教育をすることは正の連鎖が起こっていく基になる」と回答いただきました。

本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外474名の方々にご参加頂きました。
伊藤先生、ご講演ありがとうございました。

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