未来型医療創造卓越大学院プログラム

2021年12月24日

セミナーレポート

12月15日(水)FM DTS融合セミナー 前国連NY本部 人間の安全保障ユニット プログラム管理官 徳田 香子先生講演会「国連職員としてのキャリアからみたSDGs・UHC達成に向けた企業・大学の役割」を開催しました

12月15日(水)18:00~19:00、未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 徳田 香子先生・前国連NY本部 人間の安全保障ユニット プログラム管理官の講演会をオンラインにて開催致しました。

国際機関を通じてなぜ途上国への援助をするのか、成り立ちは戦後補償的な意味合いから始まったが現在ではリスク管理として実施されている旨を、その理由としては、経済、社会、環境へのインパクト、そして、途上国のみならず国境を越えて全世界的な課題であることをウィルス変異株の例により説明されました。なぜ二国間支援ではなく国際機関なのかについては、専門性、中立性、リスクヘッジの観点からであること、支援の中でも特に保健分野が重視されていることについては、個人の急な出費や健康寿命から世代を超える貧困に陥るミクロの観点、国民医療費増大、労働人口減少による税収減になるマクロの観点から解説くださいました。
また、限られた予算の中での何をどう執行するかのプライオリティ付けについては、緊急性等の時間軸を踏まえた多角的な人間の安全保障アセスメントをし、何をすれば一番波及効果を得られるかドミノ効果を意識してデザインされるとのことでした。
最後に、これからの産官学の姿について、ドローンやインファントウォーマーなどに触れながらお話されました。

講演後の質疑応答では、たくさんの学生、視聴者から質問が挙がりました。
その1つとして、国際機関において、日本(人)だからこそ活躍できることについての質問では、講演中に触れられた保健面や防災面で日本がこれまで牽引してきたこと、これからも高齢化先進国としての対応がお手本になること、高い技術力を途上国に伝えることができることなどを示されました。

本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外325名の方々にご参加いただきました。

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