未来型医療創造卓越大学院プログラム

2023年09月06日

イベントニュースレポート

8月8日(火) 夏祭り ~未来型医療創造卓越大学院プログラム 成果発表会~を開催いたしました

8月8日(火)に、『夏祭り ~未来型医療創造卓越大学院プログラム 成果発表会~』を開催いたしました。(非公開:参加は関係者のみ)

この発表会は、夏と冬の年2回開催し日頃の研究の成果などを発表します。コロナ感染症対策を徹底して行い、対面での開催となりました。

開催日時:2023年8月8日(月) 13:00~
会場:医学部星陵会館 オーディトリアム講堂

司会:清水悠暉さん、菊池里美さん
タイムキーパー:柳田翔平さん、飯塚稜さん
受付:川崎右京さん、権寧侊さん

発表会では初めに、以下の6名より『成果発表/活動報告』がありました。

【成果発表/活動報告①】
『紫綬褒章受章 NEC今岡仁先生インタビュー』 平山英幸さん(2期生)、久保田雄大さん(2期生)
※インタビュー時の動画はこちら。 https://youtu.be/wnL-zkbOgmc?si=Alz3DVtlUmZfzO4R

【成果発表/活動報告②】
『欧州Deep-Techアントレプログラムについて』 南理央さん(3期生)
※欧州Deep-Techアントレプログラム参加のレポートはこちら。 https://www.fmhc.tohoku.ac.jp/news2995.html

【成果発表/活動報告③】
『グループワークのススメ ~NPPVマスク開発プロジェクトの取り組みから~』 関森智紀さん(3期生)
※活動の詳細はこちら。 https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2022/pj_005_2022

【成果発表/活動報告④】
『完全自立型トレーナーAIの開発から目指すスポーツの未来創造』 中井琢先生、髙橋健吾さん(2期生)

また、夏祭り恒例となった『グループ討論』。
夏祭りの2週間前に発表されたテーマにて、各グループは当日まで討論を行い発表資料を作成します。
各期の交流も夏祭りの目的の1つとなっており、プログラム1期生~5期生をランダムに1グループ6~7名程度で編成しました。
当日は、限られた時間内で最後の討論内容をまとめ、各グループの代表者が発表しました。(発表スタイルは各グループに一任)
今回、特任教授(客員) 廣部希世先生(LPS ALPINE Europe-GmbH Sweden)に会場へお越しいただき、ご講評をいただきました。
廣部先生、お忙しい中ありがとうございました。
最後に、参加者全員の投票により、『最もユニークな視点からの考察』『最も惹きつけられるプレゼンテーション』『総合的に最も優れた発表』の三部門の受賞グループを発表しました。
以下、受賞グループのレポートを掲載します。

【討論テーマ】
※以下の2つの中から1つを選び各グループ討論を行いました。
①マイナンバーに「顔認証」を利用する功罪は何ですか?
②日本でイノベーションを阻害している要因は何ですか?どうすれば解消できますか?

【受賞グループ】
◆総合的に最も優れた発表 受賞
『討論テーマ:日本でイノベーションを阻害している要因は何ですか?どうすれば解消できますか?』

Iグループ
次田篤史(1期生)、横川裕大(2期生)、山本理雄(2期生)、有野敦司(3期生)、衣川安奈(4期生)、川崎右京(4期生)、佐藤桃香(5期生)

1期生 次田篤史
最後の夏祭りで、発表賞をいただき非常に嬉しい気持ちです。
大和田先生の言葉にもありましたが、私自身、第1回の卓越夏祭りから参加してきて、プログラムと一緒に成長できたことを感じました。
楽しい会を開いていただき、ありがとうございました。

2期生  横川裕大
事前に課題の選択とメンバーの意見出しを行い論点をある程度絞っていたため、当日の対面Discussionで議論が深まりました。
日本でイノベーションを阻害している要因はネガティブな意見ばかりにもなりがちですが、日本のいい文化の一側面でもあり、
文化のいい部分を失わずにイノベーションを促進できる仕組みを考えました。
様々な意見がでてとても面白かったです。

2期生 山本理雄
日本でイノベーションを阻害している要因について、日本の文化について深堀りをして議論を進めました。
その中で、逆に日本人の強みもあるという気づきを得ることができたと思います。
また、短時間で作成されたスライドや発表者の素晴らしいプレゼンスキルにも多くの学びがあり、大変勉強になりました。

3期生 有野敦司
非常に興味深いテーマだったので、様々な意見を出し合いながら考えを深めることができてよかったです。作成したスライド以上の発表に仕上げた次田さんの素晴らしいプレゼンテーションスキルや、演劇のようなHグループの斬新な発表方法などが大変勉強になりました。

4期生 衣川安奈
当日は残念ながら欠席してしまい、素敵な発表がみられなかったのですが、
後日共有されたスライドを確認し、事前に話していた内容を踏まえブラッシュアップされた発表だったのだなと思いました。
スライドの見やすさ、メッセージ性、視覚情報に適した画像等、スライド作成の上でも大変勉強になりました。

4期生 川崎右京
今回は日本のイノベーションを阻害している要因はなにか、という議題に関して日本の持つ文化を完全に否定することなく考えることができました。さらにその日本文化と、Iチームの皆さんの人生経験を踏まえて議論を深めることで、Iチームならではの発表ができたと思います。発表に関しても真面目な議題をマジだけでは終わらせない工夫が見られてとても参考になりました。

5期生 佐藤桃香
グループディスカッションでは先輩方が中心になって進めてくださり、発言しやすい、よい雰囲気で楽しく交流できました。多様な発表方法から、印象に残る伝え方とはどんなものかを学ぶことができました。「恥の文化」からの考察や他グループの考察はとても興味深く、自分と異なる考え方に触れるよい機会となりました。

◆最もユニークな視点からの考察、最も惹きつけられるプレゼンテーション 受賞
 『討論テーマ:マイナンバーに「顔認証」を利用する功罪は何ですか?』

Hグループ
中條桃江(1期生)、久保田雄大(2期生)、楊子嬰(3期生)、清水悠暉(4期生)、関崇秀(4期生)、辻一志(5期生)

1期生 中條桃江
今回の発表では、顔認証のデメリットを「野次」の形で表現したことと、「実際に顔認証を導入してから2年後」という設定にした点が、ユニークと評価していただけたポイントだと思います。内容についても、事前のディスカッションで自由に意見を出し合ったことで、充実したものになりました。ほとんど初対面同士でしたが、グループ全員で協力して取り組むことができ、とても素敵な交流の機会になりました。ありがとうございました。

2期生 久保田雄大
今回私たちHグループの発表方法は、発表中に後方からヤジが飛んできて、そのヤジを含めて一つの発表であるというかなり特殊な形になりましたが、これはある一人のメンバーの発想に対して、ある意味悪ノリで発表まで至りました。悪ノリで形にする自由さが卓越プログラムの良いところなのかなと思いました。Hグループのみんな、羞恥心を捨ててよく頑張りました。

3期生 楊子嬰
「沢山のグループの発表で疲れている中、どんな発表がみんなの印象に残るのだろう…」とチームの皆さんと考えて、とっさに思いついたのが劇の方式にする事でした。発表後先生が思ったより準備に時間がかっていなく、「コスパが高い」と言われましたが、本当にその通りで、アイディアとそれを発表する勇気の重要さを改めて実感じました。当日、皆と「受けなかったらおしまいだ…」とドキドキしながら発表しましたが、結果成功して、伝えたかった主旨が印象深く伝わって楽しかったし、一緒に挑戦できたチームメイトに出会えたことを誇らしく思います。

4期生 清水悠暉
今回の発表は劇場型でおこないました。司会席で2名、フロアから4名が発表時間にそれぞれ役割を持ち、全員でいいものを作れたと感じています。また、発表方法を工夫しただけでなく発表のスライドやスタイルも工夫しました。「すでにマイナンバーの顔認証が運用されて2年経っている、そこで生じた問題」という視点をもち、未来を想像してバックキャスト的に考えをまとめたのも工夫の一つです。短い時間でしたが、このメンバーで良いチームになったと思います。チームの皆さんには感謝でいっぱいです。

4期生 関崇秀
私たちのグループでは、会場から野次を飛ばしてオリジナティを出すという意見が採用され、実際にそのように発表を行いました。野次を飛ばすという発想は自分には到底思いつかなかったもので、野次の性質からして今回の発表の場に適さないのではないかという不安もありました。しかしながら、実際にはこのように発表が評価され、従って今回のケースでは一連のチームとしての活動には物事がうまくいく流れがあったのかもしれないと感じました。この経験は今後も活かせたら良いなと思います。
チームの皆さんには議論やスライド作り、そして発表など様々な場面でスキルを発揮し積極的な姿勢を見せていただき、大変勉強させていただいました。ありがとうございました。

5期生 辻一志
私たちのプレゼンは、マイナンバーと顔認証を連携させる功罪を、言わば寸劇方式で発表するというものでした。特に、デメリットを会場のヤジという形で表現したこの方式は、一歩間違えば、しけた悪ノリで終わるリスクがありました。しかし、メンバーの皆さんとデメリットの内容やわかりやすさ等を熟慮できた結果、今回、「最もユニークな視点からの考察」及び「最も惹きつけられるプレゼンテーション」の賞をいただけたと思います。本当に素晴らしいメンバーと巡り合い、貴重な経験を積むことができました。この経験を糧にして、今後も精進していきます。


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